あなたは、自分の会社の社長に “かぁちゃん” と呼ばれる社員がこの世に存在すると思いますか?
実は存在するのです
林株式会社 本社デザイナー 勝部チーフ。
彼女の人生はまさにデザイン一筋。
デザイナーとしてバブルから、不況まで経験した彼女が今思うことは何なのか。
なぜ、母ちゃんなのか。
今回はそんな勝部チーフの歴史を紐解いていきたいと思います。
幼稚園の時から、将来の夢はデザイナー。
そんな少女はデザイン系の高校を卒業し、誰もが知る有名デザイン会社に就職します。
2年後には、上司の独立を機に引き抜き。(夢のようなサクセスストーリー)
そして日本はバブルへ突入
あのころはすごく儲かった♡♡♡
でも・・・・バブルがはじけたら・・・・・
デザイン事務所は解体、転職を余儀なくされました。
そんな時見つけたのは、ニット屋さんのデザインの仕事。
午前は病院の受付、午後はデザイナーという二足のわらじ生活が始まりました。
私もっとデザインがしたい。
そんな気持ちが抑えきれず、求人誌で見つけたのが、林株式会社のデザイナー募集枠。
御年40才での林株式会社入社。新たなスタートでした。
入社してからは、器用な手先を生かし、様々な変り種商品の開発に携わってきました。
その中でも思い出深いのは、お弁当タオル。
透明のゴムでタオルを器用に加工し、案を考えたそうです。
このように変わった商品でも、自分が自信を持って案を出して、賛同してくれるひとがいれば、
すぐに商品化できるのが林株式会社の良いところ。
当たり前のようで、なかなか他の会社ではできないことです とおっしゃっていました。
勝部チーフと言えば、さけて通れないのは、林株式会社ベストロングセラー商品
昔ながらの白いタオルのパッケージデザイン。
本人いわく、こんなにヒットするとおもっていなかったとのことですが、
まっすぐな言葉と日本独特のもったいない精神に感動し、今でも会社にお手紙が届くほどです。
年齢を重ねた今、勝部チーフが大切にするのは、
流行だけにとらわれたデザインではなく、
実用性があってそれを必要としている人にぴたっとハマるデザイン。
日本製の無地で、白で、薄くて軽い なんでもないタオルですが、
それを必要としている人にわかりやすく伝わるパッケージデザイン はまさにその代表作です。
勝部チーフのデザインの先にはいつもそれを必要として使ってくださる方の生活が見えています。
そんな方の面倒まで見てしまうような、思いやりのあるかぁちゃん目線のデザイン。
それが勝部チーフのデザインの強みかも知れません。
そんな かぁちゃん のストレス発散法は、これまたかぁちゃんらしくお料理。
お休みの日は、近くの新鮮な食材がそろうお店でお買いものして、
そのまま3時間もキッチンにこもってしまうことも多々!
すべて旦那様においしいお酒と料理を食べてもらうため♡ そして自分も飲むため
(休みも、家族のために料理・・・まさにかぁちゃん・・・)
最近は、歳のせいで体調もすぐれない日も多くなった・・・といいながらも、
まだまだ新しいものを作り続けたい!と意欲満々。
歳を重ねるごとに変化するモノづくり・デザインに対する考え方の変化を受け止め、
若い人にはできない、自分しかできないデザインを貪欲に追い続ける勝部チーフの姿勢に感動しました
これからも体調に気を付けながらいつまでも元気に!
必要としている人に寄り添うような優しい かぁちゃん 目線のデザインを作り続けてください♡
お誕生日本当におめでとうございました