それでは最終回。 (前回まではこちら)
3)家が貧しい
丁稚奉公を始めて1ヶ月。あんたはよう働きますなぁ、と言って旦那さんが5銭小遣いをくれた。
ほんとうにうれしかった。もっと頑張らないといけないと心に誓った。
もし実家が貧しくなかったら、これほど喜んだだろうか。
働くということに対してのモチベーションが上がっただろうか。
私にも似たような経験があります。
小学校高学年の頃、年賀タオルの加工をよく手伝わさせていただきました。
朝から晩まで、ガレージに御座をひいて。
あの当時 加工賃が1P袋入れ1円程度だっとと記憶しております。
小遣いではなく、自分で働いてもらったお金は、本当にうれしかった記憶があります。
そういう意味で、今 私には大きな不安材料があります。
それは、みなさんのボーナスです。
10年ほどすでに当社で働いていただいているみなさんには、
今までの経過 なぜ今のようにボーナスが増えてきたのか、という理由と
もらった時の感動がモチベーションになってきたと思います。
しかしながら、昨年入社の新人さんはどうでしょうか?
入社した時にはすでに高水準であったわけですから、
今後さらなるモチベーションを与えることができるか、不安です。
是非、先輩たちのおかげでという感謝の気持ちで頑張っていただきたいと思います。
最近、みなさんにお話する機会があるたびに、計画的に経費を上手に使うこと、をしつこいくらいお話しています。
やらなければいけないメンテナンスなどを先送りにするのは、決して経費の節減ではありません。
しかし、勘違いをしないでいただきたいのは、お金を使う前に知恵を使うことが重要だということです。
松下幸之助さんもこう仰っています。
金を使わないと知恵を使いだす
それでは、今回のシリーズ最後。
松下幸之助さんは、人の話を聞く達人だったと言われています。
上司先輩にお願いしたいのは、部下の話をどんどん聞いて、相手が何考えているのか、体調はどうか、
心配りをしてあげてほしいです。
誰かが自分を見てくれているということが、若い人たちのやる気につながると信じています。
心はいくら使っても減らない
上司の聞く耳が組織を活性化させるのです。