今回のバースデーインタビューは、本社デザイン室・松森さん。
この度めでたく還暦を迎えられました
おめでとうございます
入社30年目を迎える松森さんは、デザイナーとしてはもちろん、本社展示場の設営にも大きな存在となっています。
今回は貴重なお時間を頂き、いろいろなお話を伺うことができました♪
中学校ではサッカー部に入っていた松森さんですが、工業高校へ進学してからは、
夏の暑い季節のサッカーから離れ、涼しいところで部活動がしたいなぁ…と思って入部したのが美術部。
松森さんのデザイナーへの道は、高校生の時に始まったのですね
高校の美術というと、選択科目で音楽・美術・書道から選ぶイメージがありますが、
松森さんの母校では入学時から美術の科目が組み込まれていたとのこと。
美術部として活動を始めるための、必要な道具は揃っていました
授業でやっていたとはいえ、部活動として始めるにあたっては模写から始められたそうです☆
美術部で活動するうちに、デザインに関することに興味を持った松森さんは、
三年生になって進路を考えるとき、他の生徒が工業関係の会社を選ぶなか、デザイナーという道を選択しました。
デザイナー人生のスタートです
当社に勤める前は、とあるプリントデザイン企業に勤めていました。
花柄のデザインを依頼するなら、松森さんにと思う方も多いと思いますが、それもそのはず。
そこでは、女性用の服飾プリントのデザインを手掛けるテキスタイルデザイナーだったのです
ですが、毎日依頼されたデザインをおこすだけの日々に限界を感じていたとき、当社の求人を見て応募を決めました。
当社に入社した当時は、まだコンピューターで絵を描くことが普及していませんでした
会社に一台だけあったコンピューターを皆で取りあって()使っていたそうです。
女性のデザイナーが多かったので、松森さんに順番は回ってこなかったそう…
すっかりパソコンで図案を起こすことが当たり前になった今でも、柔らかい線は まず手描きして、
スキャンしてから、パソコンで図案をおこしているそう。
新しく身に付けたスキルだけ使うのではなく、
自分の通ってきた道、やってきた経験を活かす、まさに温故知新ですね
また、前の会社で実際に絵具をかけ合わせて色を出していた感覚的な部分が、
パソコン作業になった今でも自身の強みになっていると語ってくださいました。
そんな松森さんが、デザイナー人生の中で一番うれしかったことは、有名ブランドの
ライセンスタオルのデザインを手がけたこと
実は、何年も前に、一流ファッション雑誌にページぶち抜きで、
有名ファッションデザイナーの花柄がずらっと掲載されていたことがありました。
その中で、特に松森さんの目に飛び込んできたのが、素敵な薔薇がデザインされた花柄。
大切にご自身のスクラップブックに保管していました
その数年後、偶然にも、その薔薇の花柄をデザインしたブランドのタオルを手掛けることに
松森さんは、昔のスクラップから、その薔薇柄を引っ張り出し、
ぜひこの柄を手書きで書きおこしてタオルに使わせてほしいとお願いしたそう。
有名デザイナーであればあるほど、昔の柄を焼き回しで使われるのは嫌なもの・・・
しかしこの時は、松森さんの熱い熱意が通じ、この柄がタオルとして商品化されたそうです
当社は1月、4月、10月の年に3回展示会を開きます。
展示会ごとにテーマを変更するのですが、飾るタオルを入れ替えるだけではなく、
木材を買ってきてタオルを展示する机を作ったり、壁を作ったりと
テーマに適した売り場をイメージして展示場を設営しています
ある時はエアープラントを吊り下げて落ち着いたイメージ、
またある時はナチュラルテイストなシンプルライフをイメージした展示場など、
違うお店に来たかのように展示場が一新します
そんな展示場設営も、松森さんにかかればそのテーマにピッタリな展示場になると誰もが思っているほどの腕前です
松森さんが設営に携わり始めたのは、2007年の4月展から。
壁紙を貼りかえることからスタートしました。最初は使用する糊が分からず、洗濯糊で貼っていたそう。
現在も3階の展示場にその部分が残っているそうです
(機会があれば探してみてください♪)
なかでも一番気合が入ったのは、2016年1月展の大人のタオル。
なんとイメージに合うように、床のタイルカーペットまで張り替えました
そんな松森さんの、家に帰ってからのお楽しみは、お酒を飲むこと
飲んだらお風呂に入るのがめんどうになってしまうので、
それを見越してお風呂に入ってからお酒に突入されるそうです
タバコはやめてもお酒はやめない!とおっしゃるほどのお酒好き。
そのためか、お酒の美味しいアテに精通されているとの噂が(おつまみベスト5、聞いてみたいですね)
また、毎年夏はご家族で旅行に行っているという松森さん。
奥様は裏表のない、まっすぐな方だそうです
そんな奥様と知り合ったきっかけは、文通でした
なんと7年手紙のやり取りを続けられて、結婚に至ったそうです
奥様のもとには、ビニール袋2、3枚分のお手紙が届いていました
その大量に届いたお手紙の中から選ばれたのが、我らが松森さん
毎年家族旅行へ行っている松森さんに、もう一度行くならどこか聞いてみると、
意外や意外、ディズニーランド
というのも、以前に家族旅行で行ったときは、松森さんは並ぶ役目。
(お父さんはそうなりますよね・・・)
今度は、もう一度行って、ゆっくり大人のディズニーランドを楽しみたいそうです。
新しいアトラクションもキャラクターもどんどん増えているので、ぜひ楽しんできてください
仕事でもプライベートでも、ご自身の経験をフルに活かし、頼られる存在の松森さん。
新しいことと培ってきたことを活用されるその姿勢、ぜひ若い世代へも引き継いでいってください。
お誕生日、本当におめでとうございます